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2013年3月12日 (火)

東京物語とHANA-BI

20130312b
講義の最後は北野武「HANA-BI」である。時間の関係上、いつものように課題を出して映画を見るのではなく、「東京物語」のテーマ(それは言わないでおく)が、この映画にどう引き継がれ、変容したのかを僕が解説し、この講義全体のまとめとした。
時々、指摘されることだた小津安二郎と北野武の作風は似たところがある。寡黙とユーモア、そして映画の一部分を切り取っても、低位置のカメラアングルや北野ブルーと呼ばれる映像など、画面の質感に強いこだわりを見て取れる。そして何より「東京物語」と「HANA-BI」は妻(母)の死と、その際の夫(子どもたち)の表情・行動・想いをどうとらえるかがテーマとなっている点で共通していると見ていいだろう。「東京物語」で笠智衆は妻の死の朝に「今日も暑うなるぞ」と呟いた。そこに60年前に日本人の死生観を探る訳だが、「HANA-BI」では北野武は何を思い、何をするのだろうか。ここに留意して学生には映画を見て貰う。

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