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2013年3月 9日 (土)

東京物語

20130305
U先生の大講演会の記事を書き、U先生自身のブログの記事を読んだら、なんだか妙にライバル心が芽生えてしまい、「オレだって、オレだって」と、最近の写真をチェック。あるじゃないか「白熱教室 at ELTE」。
これは4日目(通算8時間目)の講義。扱う映画は小津安二郎の「東京物語」。言わずと知れた小津の、いや日本映画の、いやいや人類映画史上に残る大傑作である。映画は尾道から上京した老夫婦を疎んじる実子と甲斐甲斐しく世話をする義理の娘の対比を、ゆったり、情緒的に描いているが、後半は母の死をめぐって急展開する。
母の死期を無表情に告げる医者の長男、最初こそ泣き出すものの、すぐに形見分けを欲しがり「こう言っちゃなんだけど、お父さん先の方がよかったわね」と宣う長女、野球の試合があるとすぐに帰ってしまう三男、、、そして妻の死の朝に「今日も暑うなるぞ」と天気を気にする夫。こう書くと冷血な一家のように見えるかも知れないが、確かに日本の葬式ではよく見る光景(特に長女の演技は「いるよな、、、こういうオバサン」と凄いものがある)なのである。講義はここに焦点を当てて、「なぜ子どもたちは、あたかも母の死を悲しまないかのように見えるのか。あるいは、なぜ小津はそのように演出したのか」である。
日本の講義でも時々使うテーマであり、日本人学生もピンとこなかったり、考え込む課題である。
ハンガリー人学生が、立ち見の学生も含め、小津映画をジッと見つめ、会話の文字起こし資料にいっぱい書き込みをしている姿を見ると(講義が終わった後も廊下で映画の話をしている)、次週の彼女たちの応答が楽しみである。映画効果もあるが、先週に引き続き、講義が終わると期せずして拍手をおきる!

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コメント

ライバル心、大変光栄です。先生がいらっしゃってから、常に後を追っかけてきましたが、ついにそこまで来たかと感無量です。

私が教壇に立っている写真も載せてくださいよー (-ε- )

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