2013年1月16日 (水)

ワインとコーヒー

Dsc_0067 ここで小咄を一つ。ハンガリーは150年間にわたるオスマン帝国の統治下に置かれた訳だが、そこでさまざまな文化が出会った。コーヒーを飲むトルコ人に、ハンガリー人は「あの黒いスープは何だ」と言ったそうだ。逆にワインを飲んで士気を高めるハンガリー兵士の姿を見て、トルコ軍は「雄牛の血を飲んでいる」と恐れをなしたという。
来週、その「エゲルの雄牛の血(Egri Bikavér)」のワインで有名なエゲルに学生に連れていってもらう。来月はハンガリーが大敗を喫し、トルコ軍の優勢に道を明け渡したモハーチ(Mohács)に一人旅。

2013年1月14日 (月)

ミカンが美味しい

Dsc_0041 こちらで美味しいなって思うものはいくつもあるが、意外にも「ミカン」が美味しい。愛媛県に30年間、本籍があった僕が言うのだから間違いない。
日本の標準的な温州ミカンと比べると小粒で、最初は「イヨカン最高ぞなもし」と伊予弁で高をくくっていたが、ふと買(こ)うてみたら(どこまで訛っとんじゃい!)、かなりレベルが高い。甘く酸っぱく、しかも味が濃い。
市場での買い方は一個一個選ぶ方式。不思議なのはかなり慎重に選んだつもりだが、なぜかアパートに帰って、夕方取り出してみると1個か2個すでにイタみつつある。市場に行くのは午前中だから6時間くらい経っているのだが、その間にイタむのだろうか。考えられるのは、
(1)僕の目利きがなってない、
(2)レジのあんちゃんがサッと入れ替えた、
(3)6時間の間にイタみが進行した、、、
だが、どう考えても(3)なのである。
実はミカンだけなく、パンも牛乳も挽肉も、あっという間にイタむ。朝のアパートのゴミ箱には、そうしたパンが丸ごと捨てられていることが珍しくない。防腐剤が添加されていないからなのだろう。逆に言うと、日本の食品はかなり防腐剤がまぶされているのかもしれない。

2013年1月 3日 (木)

ハンガリー的酒宴料理

20130103
こちらに来て、皆さまに本当に親切に、仲良くしていただいております。海外の年末一人暮らしは寂しかろうということで、多くの方にお声かけしていただきました。感謝申しあげます。その一部を紹介しますと、、、
①ショプロンのクリスマス。茹で豚に3種類のサラダにパテ。これを基本にいろいろとご馳走になりました。
②「ウサギが捕れた」ということで頂戴しました。残った脂で野菜の旨煮をつくりましたが、これも美味しかった。
③アヒル鍋でございます。見た目も美しい鶏唐や巻き寿司もいただき、とてもとても嬉しかったです。
④「友人がサラミを作った」ということでいただきました。手作りの味です。お店のものは食べられないかも。
⑤レンズ豆で作るお正月の縁起物。日本でいうと「見通しがいいからハス、金銀融通の銀杏・柚、マメマメしく働く黒豆」といったところでしょうか。2012年内に食べてしまいましたが。
⑥鴨鍋です。ダシはもも骨からとったもので。豆腐やエノキも手に入るのですね。
匿名ブログゆえ、お一人おひとりのお名前をあげることはいたしませんが、改めてお礼申しあげます。ありがとうございます。

2012年12月22日 (土)

サラミ炊き込みご飯

Dsc_0257 最近、「階下の食堂」にかまけて自炊を怠っているが、階下の食堂で気になっているものがある。それは時々出される「炊き込みご飯」である。その日によって具材は異なるが、サラミやベーコン、それに野菜が砕かれたものが入っている。サラミとご飯は合うんだろうか? いつも割と味の濃いものと一緒なので普通の白いご飯にしてもらって、食べる機会を逸している。
なら作ってみればいいと、作ってみた。固形スープがないので、ケチャップと醤油がベースでサラミと玉葱、炊きあがった後に青唐辛子とコーンとブルーチーズと胡椒をトッピングしてみた。でエゲル産のワイン。炊き込みも含め所要時間25分。パエリアの要領で米は洗いもしないし、水にも浸さない。
ワインを飲みつつ食べて見ると、、
うーーん、、なんて素晴らしマリアージュ。いつも気になるご飯の芯っぽさがなく、程度に脂っぽく、これはいけるではないか! 和風だしにすれば沖縄のジューシーだろうか。野菜を変えればいろんばバリエショーンもできそうで、これはハマりそうな予感がする。

2012年11月28日 (水)

ハンガリーのソウルフード

20121129 院生が日本の自然観を説明するのに持ってきた写真集をめくっていたら、いきなり刺し盛りが目に飛び込んできた。その日は朝から果物しか食べていなかったので、とたんに腹が減った。面白いのは留学経験のある院生が「私たちも同じ気持ちです。刺身食べたい。おにぎりって聞いただけでクラクラする」と言っていたことである。
「君らが海外に行って食べたくなるハンガリー料理って何?」と聞いたら、一人は「日本でもハンガリー料理は作れる」、もう一人は「スープ」(数名から「オー」の声)、さらに一人が「サワークリーム」(激しく同意の声)となった。「サワークリームはソウルフード? 日本にもあるし」と言うと、「日本のとは違うんです」らしい。「そんじゃ飲み行こーか」となるのだが、ここは個人主義の国。みんなバラバラに帰って行く。
一人で帰っても寂しいので、なかなか言葉が通じなくても拳で、じゃなかった酒でわかり合える「ジョルジとウォッカ飲むかな」(実は一昨日も路上で会ったのだ)とキラーイ通りを歩いていたら、「TRIPPA」の文字が。そう内臓(胃)である。店は、これもお馴染みにのPapa kifőzdéje。躊躇うことなく入店。やはりあったかモツ煮込み。日本では定番のソウルフードがハンガリーではこうなった(写真右)。Szalontüdő(Szalonがよく判らないがtüdő=肺)Zsemlegombóccal(つみれ添え)である。SzalontüdőとZsemlegombócが別々に「今日の料理」に掲げられているので、注文するのに手こずったが、満足の一品である(約1000ft=360円くらい)。ただ肺ではなく胃(センマイ)ではないかと思う。
翌日、例の階下の食堂でブランチ。あるではないか。学生が言っていたサワークリームがおびただしくかかったソウルフードが(写真左)。これは一度、G先生宅でご馳走になったことのあるKáposzta(ロールキャベツ)である。肉の旨味とザワークラウトの酸味とサワークリームの爽やかさがミックスされて美味しい(ザワーかサワーに統一しろよ)。大2個を注文したが正解だった(スープをつけて1190ft=約440円)。

2012年11月10日 (土)

Bécsi Szelet

Dsc_0044 完全にブダペストB級グルメ日記に堕しつつある本ブログであるが、いや、人間にとって「食べる」という行為の記述ほど、深い人間洞察はない、、、はどうでもよくていきます。

何だかボケボケの一日であった。朝こそ快調に仕事が始まったのだが、やや面倒な案件が複数持ち上がって、その対処に数時間を費やしてしまった。気分転換に月曜日から知人が日本から来るので客間を掃除。しかし部屋の隅のホコリをはらおうとドアに手をかけた刹那、ドアが開いて転倒。キートンばりの一人喜劇を演じてしまった。その他、知り合いのメールに参照された写真を間違えてトンチンカンな返事を出してしまったりといいとこなしである。
掃除で身体がホコリっぽくなったので、本当に久しぶりにキラーイ温泉に。こんな日はどこまでも間抜けが続き、トラムのマルギット橋駅を降りた時点で手ぶらに気づく。タオルも水着も忘れていたのだ(ルダシュ温泉のフンドシの日なら、それでいいのだが)。しかたなく遅いお昼を。いつもなら大盛り中華なのだが、そういえば一昨日、階下の食堂でウインナーシュニツェル(Bécsi Szelet)を叩く音がしたのと、本ブログにウィーン大学ご遊学経験のある千坂上人から書き込みがあったのが結びつき、この辺に専門店があったなと思い出し入店。店名も「Bécsi Szelet」である。
そういえばマジャール語研修で、国名や都市名を習う回で「Bécs」がウィーンであるということにクラスのほとんどが気づかず、それを知った時に「マジャール語恐るべし。一筋縄じゃいかんな」と思った。ちなみにロシアが「Orosz」(これは連想しやすい)でイタリアが「Olasz」だと知った時もクラスから感嘆が漏れた。
まぁ、それはいいとして、写真のシュニツェルは25cmはあるのだが、「小」扱い。「大」は二倍近い大きさ。ポテトも頼む。ビールも飲む。非常に美味しくてビールおかわり。これで2840ft(1000円ちょい)である。かなり満足した。もちろんこれはウィーン名物あるが、ブダペストのちょっとした日常品を扱うお店に行くとこのシュニツェルを叩くトンカチが売られている。こっちでも、よく食されるのであろう。
しかし、だ。考えてみたら朝飯は階下の食堂でカツサンドだったんだ、、、どこまでもボケボケの一日である。

2012年11月 8日 (木)

続・階下の食堂

Dsc_0036 昨日の記事に「他の食堂よりおいしそうですよ。少なくともELTEの学食より肉が多そうです」というコメントをいただいたので、調子に乗って今日も階下の食堂で食べてみた。いかん! 何だかB級グルメ日記になりつつある。それとこのテイストじゃ、匿名にしても意味ないじゃんというメールも複数いただいている。お里が知れるというヤツだな。

さて、そんなことには頓着せず、今日行ってみて判ったことは、この食堂毎日出し物が変わる。今日は昨日のミートパイや魚のフライがなく、カツレツ2種類とソーセージが揚げ物コーナーに、スープはグヤーシュだった。煮込みみたいなものがあったので「Marha(牛肉)か」と聞いたら、「Tonhal(マグロ)だ」という言う。なら、それとグヤーシュ、これで870ft(310円くらい)。
昨日より塩分は少なかったが、グヤーシュは、、、グヤーシュと思わず食べれば、まあいいか。マグロは、動物性タンパク質であるということは理解できた。店内がすいてきたので少し観察を進めると、いくつかよく判らないことが浮上した。今後の研究のために書きとどめておく。あっ、バックヤードでもの凄いトンカチの音がする。カツレツはBécsiszelet(ウィンナーシュニッツェル)だったのか。
(1)テーブルの上にペットボトルが置いてある。自由に飲んでいいのかと思ってコップを探したが、ない。黒板を見ると「オレンジジュースがどうした」とマジャール語で書かれていて値段がついているので、もしかすると売り物なのかもしれない。
(2)テイクアウトでご飯のみを買っていく人がいる。その際、店のおっちゃんがご飯にバックヤードにチラ見できる鍋から何か液体をかけて、蓋をしている。位置的に不合理なのだが、鍋の中を見ることができない。あの液体が何であるかはテイクアウトするしかないのであろうか。
(3)同じくフライものをテイクアウトしている人もいるが、個数ではなく量り売りである。どのフライもどう見ても均一な大きさだが、量り売りにする意味はなんなんだろう。
(4)テイクアウトの仕組みがどうも判らない。自分でタッパを持って来ているケース、店が出した料理を客が店のアルミホイルで包んでいるケース、店の人がテイクアウト用に包んでくれているケース、、、どれが正しいテイクアウトなのだろうか。

2012年11月 7日 (水)

Currywurst

Dsc_0032 ドイツのB級グルメで落とすことができないのが、このカレーヴルスト。キラーイ通り(Kiraly utca)を歩いていて、これを店名に掲げる店がある。時々、気にはなっていたが、ハンガリーに来て、ドイツB級グルメもないだろうと思って避けていた。

講義で戦前のスピリチュアルブームともいうべき千里眼と念写のことを伝えるのに映画「リング」を扱ったら、受講していたハンガリー人、米国人、トルコ人のほとんどが「貞子」を知っていて驚いた。おかげで話がスムーズに進んだ。この夜、ふと気になって見ていない「リング」のバージョンを確認していたら、何だか「気配」を感じて怖くなって表に出る。こういう時は肉と酒で、心身を鈍感にするといいというのは、霊感の強い友人の説。ならばと24時間営業のCurrywurstへ。Currywurstセットを注文すると110ft増しでコーラがビールにできるというので、躊躇うことなくGreherの500mlをつける。これで1280ft(460円ほど)。ちょっと高い気がするし、ソーセージはバサバサだった。

階下の食堂

Dsc_0030 住んでいるアパートの1階に食堂(étkezde)があって、窓を開けている時期は朝7時頃から揚げ物の香りが立ちこめてくる。何度かのぞいたが、昼時は労務者風(お揃いのつなぎを来ている大男)の人たちが多く、席も限られているので、結局、食べず仕舞いであった。今日、たまたま席が多数空いているので、大男の後にならんでみた。やはり揚げ物中心で、非常勤で行っていたマッチョ系大学の学食を思い出したが、チリやチキンの煮込み料理やサラダもある。

頼んだのはこれ。何という料理かは判らないが、3ヶ月間で2個目の卵である。プラスティックのナイフがなかなか通らなかったが、ミートパイであった。スープをつけて900ftちょっと(330円くらい)。かなりの量で塩分も多い。アルコールで流し込みたいと思ったが、おいてはいなかった。隣の大男はこれに塩とケチャップをかけていた。

2012年11月 5日 (月)

GYROS TÁL

Dsc02442ブダペストのB級グルメで特筆すべきは、ケバブ。こっちでは標記のようにギュロスと言うが、ピタパンに挟まっているのがギュロスピタで、写真のものがギュロスタール。街中で本当によく見かける。4~5店舗食べたが、値段は、だいたい同じで、ピタが500~600ft(200円位)。タールが1200~1400ftでピタの倍以上。

店外には「GYROS 500FT」みたいなことが書いてあっても、タールを頼んでしまうと、ちょっと予想外の出費という感が否めない(自分で書いていて、なんだかセコイこと言ってんなぁという気がしてきた)。立ち食い店には酒がおいてないので、こうやってテイクアウトにしてビールと一緒にいただく。
オニオン、トマト、パプリカに、2~3種類のソースがかかっていて、正直、肉の味というより、このソースの味でバサバサの肉を食べているのだが、まぁいい。時々、美味しいと思うこともあるのは、なんだろう、、、ケバブの加熱の仕方や切り分けてからの時間が関係しているのかもしれない。まだ十分な調査は進んでいないが、切り分けた直後のものの方が美味しいような気がする。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

| | | |